日記もどき

剣道が好きです。稽古も好きですが、単純に剣道具も好きです。
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小手紹介 第六弾 博多屋武道具店『武昭號』

気が付けばもう第六弾となりました。

長崎県、博多屋武道具店『武昭』の紹介です。


:私のお気に入り度:
99点
:握りやすい度:
★★★★★★★★★★
:打たれたときのクッション性:
★★★★★★★★★★
:軽さ:
★★★★★★★☆☆☆
:品質に対するお値段、コストパフォーマンス:
★★★★★★★☆☆☆


武昭號との出会いは大学生の頃にさかのぼります。
手刺しを一組作ることになり、このブログに何度も登場しているみの武道具店にてその仕様を決めたときでした。
当時の店主の計らいにより、廣武の一式に小手のみ武昭に差し替えたものを仕立ててもらいました。
この頃はまだどんな剣道具がいいかとかまったくの無知でして、言われるがままにおすすめされるがままに注文した結果、この小手と出会うことになったのです。

自分の剣道具一式を仕立ててしばらくした後、祖父の遺品一式を引き継ぐことになりどんなものなのか確認したところ、なんと祖父の小手も武昭でした。

不思議なもんだなぁ、そんなにいいのかなと思いつつもなんの違和感もなくこの小手を使い続けておりましたが
ここ最近で様々な剣道具を求めて巡り歩くうち、この武昭という小手が素晴らしいものだということを強く実感しました。

去年、「突発性剣道の防具を見たい症候群」により長崎まで出向き
知人にはばかじゃないの!?といわれる結果になるものの、さらにもう一組武昭號の小手を手に入れました。


この記事は武昭の紹介ではありますが、

1 大学時代に仕立てた1分5厘
2 祖父の仕立てた2分(約40年前のもの)
3 去年仕立てた2分5厘


3つの武昭を載せたいと思います。



左から、1、2、3という順番になります。
こうして見てみると、一番古い2番と一番新しい3番の小手の形がとても似通って見えます。
ただ、仕立てた時間軸の順番としては、2→1→3の順番になります。

最初に、1の武昭から



普段の稽古、出稽古、試合、段審査ととにかく使いこみに使いこんだこの小手。
革の色合いもいい具合に馴染み、実戦を繰り返して私の手のかたちに馴染んだ頭は絶妙な柔らかさです。
毛詰めは思いっきり入っており、打たれても全く問題ありません。
しかし吸い付くように私の拳のかたちそのものになっており、不自由さの欠片もありません。
まさに素手で竹刀を持っているかのようです。
筒も腕の太さに合い、いつまでもつけていたい気持ちになります。




頭と肘とはまっすぐとりつけられています。
手首部分の寸法が素晴らしく、動かすのに不自由となるところはありません。
頭は少し小振りに作られてありますが、実際に手を入れてみるとすっぽりと包み込まれる広さを感じます。
かなり使いこんでいますが、まったく壊れる兆しを感じません。



続いて、2です。
祖父の遺品です。



40年前のものですが、全く問題なく稽古に使用できます。
小さな穴があった親指部分に補強の革を張りましたが、手の内を張り替えずとも普通に使えています。
革が不思議なしっとり感を出していて、非常に柔らかいです。
祖父とは手の大きさが異なるため、ほんの少しサイズが小さいですがフィット感は抜群です。




こちらもまっすぐとりつけタイプ。
祖父は私に比べて小柄でしたので、筒が若干短めです。
1と同じく頭の中が広く感じます。手の甲〜指先にかけてがきれいに収まる感覚があります。
なんなんでしょうこの内部の空間の広さは。毛詰めが甘いとかそういうことではないんですが・・・
職人の仕事はかくも不思議なものを作り出すということがよくわかります。


最後、3番の武昭いきます。




いまだ使いこんでいないため、馴染んでおりません!!
とはいえ、2回程度の稽古でガッチガチ!だったくらいのものがカッチカチ!くらいにはなりました。
・・・いやこの言い方わけわかんないな、、、、
少しだけほぐれた、ということです。
2分5厘の布団は厚みに富み、指でぶにぶにと押す感触が最高です。
しなやかであり、もっちりとしたような、独特の触り心地があります。





1、2、3と通してこの3番だけが違う点は「武昭 ”悟”」という型であることです。
頭と肘とに角度がついており、まっすぐに腕を伸ばすと上のような感じに筒が浮きます。
竹刀を持ったときのような手首の角度に最初から出来上がっており、少し手首を曲げると下のような感じの見た目になります。
筒の長さも少し短めで、1や2に比べて近代的な作りなのかなと感じます。(実際のところはどうなのかはわかりませんが)

個人的にはまっすぐタイプの見た目が好きではありますが、だからといってこの悟のようなタイプが使いにくいなんてことはありません。
まだまだ使いこんでいないがゆえの硬さが残っていますが、それでも拳にぴったりと吸い付いてくる感じがすでにあります。
これが稽古の中でもまれて叩かれて、を繰り返して私の拳に馴染んでいくわけです。
時間経過が楽しみです。

1〜3にかけて総じて言えるのは、毛詰めが本当にがっちりと入っていて打たれたときの痛みがまったくないということです。
打たれた衝撃はもちろんありますが、痛いとはまったく感じません。

現代の名工の小手は、まさに銘品です。
職人さんの手刺剣道具はミシンの廉価防具に比べ値が張ってしまいます。
しかし、それでもこの小手は手に入れる価値があります。

手刺の小手で何を手にするか迷う人は、この小手を候補にいれ、検討することをおすすめします。

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コメント
from:   2016/04/13 12:59 PM
防具を一式購入しようと考えている者です。
面、小手、垂れは購入したい品に巡り合えたのですが、
胴をどこで購入するか決定できていません。生地胴を仕立てて頂きたいと考えているのですが、お勧めや耳寄り情報を聞かせて頂ければ幸いです。
from: 管理人   2016/04/13 7:06 PM
生地胴いいですよね!私もいまひとつ注文を出しているところです。

生地胴を仕立てられるところは数多くありますが、私が一押しするのはブログ内で登場している「吉川武道具」さんです。
いかんせん有名ではなく、聞いたことがないと思われるかもしれませんが生地胴の目利き、所有数など
生地胴の取り扱いについては私の知るほかの武道具店より遥かに抜きんでています。
ぜひ一度連絡をしてみてください。

面、小手、垂と巡り会えたのがとてもうらやましいです。
差し支えなければどちらのものなのか教えていただけますと嬉しいです。
from:   2016/04/13 8:20 PM
梅澤剣道具店さんにお世話になっております。貴重な情報ありがとうございます!梅澤さんには是非一度足を運んで頂きたい!記事楽しみにしています!
from: 管理人   2016/04/14 7:38 AM
梅澤さんのところに行ってまいりました!!!

次の記事で書きたいと思いますが、梅澤さんの剣道具も素晴らしいものでした。
剣道具の作り方に特徴があるということは聞いて知っていた程度でしたが、梅澤さんのところで竹屋流の剣道具に実際に触れてみて実感できました。
梅澤さんもまた私の職人さんに対するイメージに違うことなく優しく、丁寧に剣道具のことを教えてくださる方で感激しました。

自分にとってこれだと思える剣道具に巡り会えるのは幸せですよね!
私はまだまだ迷っております。。。
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